世界一のYouTuber、ミスタービースト（MrBeast）の動画を見て「なんで日本語なんだ？」と驚いた人も多いのではないでしょうか。
しかも吹き替えを担当しているのは、大人気アニメ『NARUTO-ナルト-』の主人公・うずまきナルト役で知られる声優の竹内順子さんだと話題になっています。
この記事では、ミスタービーストが日本語に対応した理由、日本市場への戦略、竹内順子さんの起用背景、さらに2025年最新の動きまでをまとめて解説します。
ミスタービーストの動画が日本語なのはなぜ？
ミスタービーストの動画が日本語になっている理由は、大きく3つあります。
グローバル展開戦略の一環
英語圏以外でも視聴者を獲得するため、多言語展開を進めてきました。
スペイン語やヒンディー語版のチャンネルもあり、世界中のファンに合わせたローカライズをしています。
日本市場への本格参入
2022年7月には日本語版チャンネル「MrBeast Japan ミスタービースト」を開設。
日本の巨大なYouTube市場を意識し、字幕ではなく吹き替えで視聴者に届ける戦略を取りました。
子どもや若年層にも楽しんでもらう工夫
ミスタービーストの動画は子どもにも人気があります。
しかし字幕だと小学生には読みづらいことも多いです。
そのため吹き替えを導入することで、より多くの視聴者が気軽に楽しめるようになりました。
日本語吹き替えはナルト声優・竹内順子！
竹内順子さんがミスタービーストの日本語吹き替えに初めて登場したのは、2023年5月に公開された公式ショート動画「I Got Naruto to Subscribe to Me」です。
この動画では、ナルトの声で「チャンネル登録した」と伝えるユーモラスな演出がされ、大きな反響を呼びました。
その後、2025年1月6日にミスタービースト本人が日本語吹き替えはナルトということを語ったXがシェアされました。
MrBeast reveals that the Japanese Dub for his YouTube channel is actually voiced by the girl from Naruto 👀🔥 pic.twitter.com/kR8gtQqwRL
— ryan 🤿 (@scubaryan_) January 5, 2025
海外のファンからは「ナルトの声でMrBeastがしゃべってる！」と喜びの声が相次ぎました。
竹内順子さんは数々の人気キャラクターを演じてきた実力派声優です。
- うずまきナルト（NARUTO-ナルト-）
- ゴン＝フリークス（HUNTER×HUNTER）
- 円堂守（イナズマイレブン）
- 少年期サボ（ONE PIECE）
特にナルト世代にとっては懐かしく、若い世代にも人気の声優なので、日本市場での認知度アップに大きく貢献しています。
ミスタービーストは日本に移住した？
一部ではミスタービーストが「日本に移住したのでは」という噂も出ましたが、事実ではありません。
来日や日本のクリエイターとのコラボで誤解が広がったようです。
例として、2024年3月にはTikTokクリエイターのバヤシさんとコラボし、日本ロケ動画が公開されました。
この活動が「日本に住んでいるのでは？」という憶測を呼んだのではと言われています。
日本語版チャンネルの現状と多言語戦略
日本語チャンネル「MrBeast Japan」は、2024年5月時点で登録者が約2万5千人と伸び悩んでいました。
そのため現在は、メインチャンネルに多言語音声トラックを追加する方式へ移行。
YouTubeの設定を「日本語」にすると、自動的に日本語音声で再生されます。
字幕と比べて吹き替えは視聴維持率が高いとされ、グローバルに統一する戦略へシフトしているのです。
最新エピソード：豪華すぎるスポーツ企画
2025年5月24日には「Beat Neymar, Win $500,000」という新企画を公開。
サッカー界のスター・ネイマールさんをはじめ、NBAのステフィン・カリーさん、テニスのセリーナ・ウィリアムズさん、MLBのアーロン・ジャッジさんといった超一流アスリートが登場し、世界中で大きな話題になりました。
このように、2025年現在もスケールの大きさと話題性で視聴者を惹きつけています。
ミスタービーストはなぜ人気で金持ち？
ミスタービーストが人気を集める理由は主に4つです。
圧倒的なスケールの企画力
数億円規模の企画を連発。
「イカゲーム完全再現」や「100軒の家を建ててプレゼント」など、桁違いの内容で注目を浴びています。
独自の慈善活動モデル
「Team Trees」で2,000万本の植樹を実現し、「Team Seas」では海洋ゴミ3,400万ポンドを回収。
社会貢献とエンタメを結びつけているのも特徴です。
YouTubeアルゴリズムの徹底研究
タイトルやサムネイル、動画の尺などを最適化。
計算された戦略で再生数を伸ばし続けています。
真摯な人柄と親しみやすさ
2022年・2023年には「Kids’ Choice Award」で2年連続受賞。
子どもにも安心して見せられるYouTuberとして支持を集めています。
さらに、YouTube広告やスポンサーだけでなく、チョコレートブランド「Feastables（フィースタブルス）」や「MrBeast Burger」といったビジネスでも莫大な収益を上げています。
2024年の年収は約130億円、総資産は1500億円規模とも報じられています。
ミスタービーストの炎上と課題
人気の裏では、炎上や批判もあります。
- 元従業員からの告発（「撮影環境が厳しい」「ヤラセ疑惑」など）
- Amazon制作の『Beast Games』での訴訟問題（労働環境や報酬をめぐるトラブル）
- 過激な挑戦企画に対する「安全性の懸念」
ただし、多くは誇張や誤解も含まれており、本人も「改善を続ける」とコメントしています。
2025年夏以降の最新情報
ここからは2025年夏以降の動きを紹介します。
アニメ『MrBeast Lab』
2025年秋に、フィギュアを題材にしたショートアニメ『MrBeast Lab』が配信予定。新しいメディア展開として注目されています。
慈善活動「#TeamWater」
2025年8月から始まった「#TeamWater」は、安全な飲料水を世界に届ける活動。すでに数千万ドルの寄付が集まっており、過去の「Team Trees」「Team Seas」に続く大型企画となっています。
Prime Video『Beast Games』続編
Prime Videoのリアリティ番組『Beast Games』は2025年6月からシーズン2の撮影が始まり、シーズン3まで製作が決定。大規模プロジェクトとして世界で話題です。
豪華アスリートとのコラボ動画
2025年5月公開の「Beat Neymar, Win $500,000」では、ネイマール、ステフィン・カリー、セリーナ・ウィリアムズ、アーロン・ジャッジらが出演。公開から数か月で1.5億再生を突破しました。
まとめ
ミスタービーストが動画を日本語で展開している理由は、グローバル戦略の一環、日本市場への本格参入、そして子どもや若年層への配慮にあります。
さらに竹内順子さんの吹き替え起用（2025年1月発表）は大きな話題を呼びました。
2025年現在も「Beat Neymar」企画や「#TeamWater」などのプロジェクト、アニメ進出、リアリティ番組の続編といった最新トレンドで注目を集め続けています。
日本とのつながりも深まっており、今後ますます話題を提供してくれるのではないでしょうか。
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